このページでは、愛玩動物飼養管理士の取得に実務経験が必要なのかについてわかりやすく解説します。
「動物関係の仕事をした経験がないけど受験できる?」
「実務経験がないと愛玩動物飼養管理士は取れないの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。


結論からいうと、
愛玩動物飼養管理士を受験するための実務経験は不要です。
ただし、愛玩動物飼養管理士の資格を利用して動物取扱責任者を目指す場合は、実務経験などが関係してきます。
「資格を取るための実務経験」と「動物取扱責任者になるための実務経験」は別なので、混同しないようにしましょう。
愛玩動物飼養管理士の取得に実務経験は必要?


愛玩動物飼養管理士を取得するのに実務経験は必要なの?
と疑問に思う方もいるでしょう。
もし「ペットショップなどで働いた経験がないと受験できない」となると、資格取得をあきらめてしまう方もいるかもしれません。
結論として、
愛玩動物飼養管理士を受験するための実務経験は不要です。
動物関係の仕事をした経験がなくても受験できます。
2級愛玩動物飼養管理士の受験資格
2級愛玩動物飼養管理士は、
該当年度の4月1日時点で満15歳以上
であれば申し込めます。
ペットショップや動物病院などで働いた経験は必要ありません。
そのため、
・動物関係の仕事をしたことがない
・これからペット業界を目指したい
・自分のペットのために勉強したい
・将来の仕事に生かしたい
・動物ボランティアに興味がある
といった方でも受講できます。
1級愛玩動物飼養管理士の受験資格
1級愛玩動物飼養管理士についても、実務経験は受験条件ではありません。
ただし、
すでに2級愛玩動物飼養管理士として認定登録されていること
が1級受講の条件です。
つまり、
2級を取得・認定登録
↓
1級を受講・受験
という順番になります。
なぜ「愛玩動物飼養管理士は実務経験が必要」と言われるの?


愛玩動物飼養管理士そのものを取得するために、実務経験は必要ありません。
実務経験が関係してくるのは、
愛玩動物飼養管理士の資格を利用して「動物取扱責任者」を目指す場合
です。
ここを混同しないようにしましょう。
動物取扱責任者になる場合は実務経験が必要


ペットショップ、ペットホテル、トリミングサロン、猫カフェなどの第一種動物取扱業では、事業所ごとに動物取扱責任者を選任する必要があります。
2020年6月1日に施行された制度では、動物取扱責任者には十分な技術的能力や専門的な知識・経験が求められるようになりました。
主な選任要件は次のいずれかです。
① 獣医師の資格を持っている
② 愛玩動物看護師の資格を持っている
③ 必要な経験+所定の学校等を卒業している
④ 必要な経験+所定の資格等を取得している
愛玩動物飼養管理士は、多くの自治体で④の「所定の資格等」に該当すると考えられています。
愛玩動物飼養管理士+実務経験の場合
愛玩動物飼養管理士を利用して動物取扱責任者を目指す場合、基本的には次のような組み合わせになります。
半年間以上の実務経験
または
実務経験と同等と認められる1年間以上の飼養に従事した経験
+
愛玩動物飼養管理士など所定の資格
つまり、
愛玩動物飼養管理士の資格だけを取得すれば、自動的に動物取扱責任者になれるわけではありません。
資格とは別に、一定の経験が必要になります。
半年以上の「実務経験」とは?


動物取扱責任者の要件でいう実務経験は、
営もうとする第一種動物取扱業の種別に関係する業務に、半年間以上従事した経験
を指します。
原則として、常勤の職員としての実務経験が対象です。
たとえば、ペットショップの「販売」で動物取扱責任者を目指す場合には、販売業に対応した実務経験が必要になります。
単に「動物に関係する仕事なら何でもよい」というわけではありません。
また、どの経験が認められるかは、実際に第一種動物取扱業の登録を行う自治体に確認するのが確実です。
「1年以上の飼養経験」ならペットを飼っていればOK?


ここは特に注意が必要です。
制度では、
取り扱おうとする動物の種類ごとに、実務経験と同等と認められる1年間以上の飼養に従事した経験
も、経験要件として認められる場合があります。
たとえば、
・動物関係のボランティア
・常勤ではない形での動物飼養
・師弟関係などでの動物の取り扱い
などが対象になる可能性があります。
しかし、
自宅で犬や猫をペットとして1年以上飼っていれば必ず認められる、という意味ではありません。
単なるペットとしての飼育経験は、原則として実務経験と同等とは認められません。
実際に対象となるかどうかは、経験内容や証明方法などを含めて自治体が判断します。
実務経験として認められるかは自治体に確認しよう


動物取扱責任者の選任要件については、
最終的な判断をするのは第一種動物取扱業の登録を行う自治体です。
確認しておきたいポイントは、
・愛玩動物飼養管理士が対象資格として認められるか
・自分の職歴が半年以上の実務経験として認められるか
・経験した業種が開業予定の業種に対応しているか
・ボランティアなどの経験が1年以上の飼養経験として認められるか
・どのような書類で経験を証明する必要があるか
などです。
将来的にペットショップやペットホテル、トリミングサロンなどを開業したい方は、
資格取得前の段階で、開業予定地域の自治体へ確認しておくと安心です。
愛玩動物飼養管理士を取るだけなら未経験でも大丈夫


愛玩動物飼養管理士の受験と、動物取扱責任者になるための条件は分けて考えましょう。
愛玩動物飼養管理士を取得するだけなら、ペット業界での実務経験は必要ありません。
そのため、
「今はまったく違う仕事をしている」
「これからペット業界への転職を考えている」
「自宅で飼っている犬や猫についてもっと勉強したい」
という方でも資格取得を目指せます。
資格を取得したあとにペット業界で経験を積み、将来的に動物取扱責任者を目指すという考え方もできます。
まとめ|愛玩動物飼養管理士の受験に実務経験は不要


愛玩動物飼養管理士と実務経験の関係をまとめると、
・2級の受験に実務経験は不要
・2級は該当年度の4月1日時点で満15歳以上なら申し込み可能
・1級は2級愛玩動物飼養管理士として認定登録されていることが条件
・動物取扱責任者を目指す場合は実務経験等が関係する
・愛玩動物飼養管理士だけで動物取扱責任者になれるわけではない
・半年以上の実務経験、または実務経験と同等と認められる1年以上の飼養経験などが必要
・一般家庭でペットを飼っただけでは、原則として実務経験と同等とは認められない
となります。
「愛玩動物飼養管理士を取得する」だけなら、動物業界で働いた経験は必要ありません。
これからペット業界を目指す方や、動物について体系的に学びたい方でも挑戦できる資格です。
一方、将来的に動物取扱責任者になることを目的としている場合には、資格とは別に実務経験等が必要になります。
開業や動物取扱責任者への選任を予定している方は、実務経験として認められる条件を事前に管轄自治体へ確認しておきましょう。